こんにちは、「飛行機・新幹線移動快適ガイド」のmoveです。月に一度ほどの出張で、東京から札幌や福岡へ飛ぶことが多いのですが、出張帰りに空港でお土産の日本酒や缶ビールをつい買ってしまうことがよくあります。
ただ、いざ保安検査場の列に並ぶと「これって機内に持ち込んでいいんだっけ」と手が止まる瞬間、ありますよね。度数の高い酒瓶を買った日は特に、レジ袋を握りしめたまま案内板を二度見したこともあります。
この記事では、国内線でのお酒の持ち込みルールを、缶ビールや日本酒、ワインといった種類別にお伝えします。度数や容器の扱い、機内で飲んでいいのかどうかまで、出張や旅行の前に知っておきたいポイントをまとめました。
- 国内線でお酒を持ち込める条件とアルコール度数の目安
- 機内持ち込みと預け荷物、どちらが安心か
- 持ち込んだお酒を機内で飲んでいいのかどうか
- JALやANAなど主要航空会社ごとの対応の違い
国内線でのお酒持ち込みは基本的に可能

結論から言うと、国内線であれば缶ビールや日本酒、ワインといった一般的なお酒は、基本的に問題なく持ち込めます。ただし、アルコール度数によって扱いが変わるので、そこだけは押さえておく必要があります。
缶ビールや日本酒は制限なく持ち込める
市販されているビールのアルコール度数は4〜5%程度で、いわゆるストロング系の缶チューハイでも8%前後です。アルコール度数が24%以下の酒類は、国内線であれば本数や量の制限なく持ち込むことが可能です。日本酒やワインの多くもこの範囲に収まりますから、出張帰りに一升瓶を買っても、度数の面で困ることはまずありません。
私も北海道出張のたびに地酒を買って帰るのですが、度数だけ確認しておけば、あとは容器が壊れないように気をつけるだけで済んでいます。
アルコール度数による持ち込み量の目安
問題になりやすいのは、ウイスキーや焼酎、泡盛といった度数が高めのお酒です。国土交通省が定める危険物に関するルールでは、アルコール度数24%を超え70%以下の酒類は、機内持ち込みと預け荷物を合わせて1人あたり5リットルまでという上限が設けられています(出典:国土交通省「航空機への危険物の持込みについて」)。
5リットルというと、一升瓶(約1.8リットル)換算で2〜3本分くらいのイメージです。出張のお土産で焼酎を何本もまとめ買いするような場合は、この上限を頭の片隅に置いておくと安心かもしれません。
度数70%を超える酒類は持ち込み不可
一方で、アルコール度数が70%を超えるお酒は、量にかかわらず機内持ち込みも預け荷物もできません。スピリタスのような高濃度のスピリッツが代表例です。度数が高いアルコールは危険物として扱われるためで、これは国内線・国際線を問わず共通のルールです。
珍しいお酒を土産物店で見かけて買いたくなる気持ちはよくわかりますが、ラベルの度数表示は必ず確認してから購入するようにしてください。
手荷物と預け荷物どちらに入れるべきか

お酒を持ち込める条件がわかったところで、次に迷うのが「機内持ち込みにするか、それとも預け荷物に入れるか」という点です。ここは容器の種類によって考え方が変わってきます。
瓶入りの酒は機内持ち込みがおすすめ
缶ビールのような割れにくい容器であれば預け荷物でも問題ありませんが、瓶に入った日本酒やワインは、できるだけ機内に持ち込むほうが安心です。ソラシドエアやスターフライヤーなど複数の航空会社も、瓶製品は破損しやすいという理由から機内持ち込みを案内しています。
預け荷物として預ける場合、輸送中の振動で瓶が割れてしまい、スーツケースの中身が酒浸しになってしまったという話も耳にします。せっかくのお土産が台無しになってしまうのは、なんとも悲しいですよね。
割れ物対策と収納時の注意点
機内に持ち込んだ瓶入りのお酒は、座席の下に置いておくのが基本です。頭上の収納棚に入れてしまうと、離着陸時の揺れで転がり出したり、他の荷物とぶつかって割れてしまったりするリスクがあります。
水漏れの恐れがあるお酒は、他の乗客の手荷物を濡らしてしまう可能性もあるため、必ず足元での保管が案内されています。液体物の持ち込みルール全般については、こちらの記事「飛行機の液体物持ち込みルールと没収を防ぐ仕分け術」でも詳しくまとめています。
出張が多い方は、瓶や缶を衝撃から守れる割れ物用のボトルケースを1つ持っておくと、収納の際に気を使う場面がぐっと減ります。クッション性のあるトラベル用の収納ポーチも合わせて使うと、スーツケースの隙間にもすっきり収まって扱いやすいです。
◆moveのワンポイントアドバイス
私は出張先で日本酒を買うとき、必ず座席の足元に置けるサイズかどうかを店頭で確認するようにしています。頭上の棚に預けてしまうと着陸の揺れで倒れることもあるので、瓶モノは自分の目の届く場所に置くのが一番落ち着きますよ。
購入した酒を持ち帰る場合の注意点

出張や旅行の帰りにお酒を買って持ち帰る場合、容器や購入方法によっても対応が変わってきます。ここでは持ち帰り時に意識しておきたいポイントを見ていきます。
未開封で市販容器のままが原則
国内線でお酒を持ち込む際は、販売されている容器に入ったままの状態であることが条件になります。水筒やペットボトルなど別の容器に移し替えたものは、中身がわからなくなるため持ち込みが認められません。
開封済みのお酒についても、保安検査でチェックされる場合があるので、カバンの奥にしまい込まず、すぐに取り出せる場所に入れておくと検査がスムーズに進みます。
自家製の酒や量り売りの酒は要確認
梅酒や果実酒を自分で漬けている方もいるかと思いますが、自家製のお酒はアルコール度数や製造元がラベルに明記されていないことが多く、検査の際に詳しい確認を求められる可能性があります。地方の酒蔵で量り売りされているお酒も同様です。
こうしたケースでは、事前に度数がわかる資料を用意しておくか、可能であれば市販の瓶に詰め替えず購入時の容器のままにしておくほうが、検査場でのやり取りが少なくて済むかもしれません。
機内で自分のお酒を飲んでいいのか

持ち込みそのものはできても、「機内で自分で買ったお酒を飲んでいいのか」は別の問題です。実はこの点、航空会社によって対応が分かれています。
JALやANAなど大手は基本的に問題なし
JALやANAといったフルサービスキャリアでは、持ち込んだ缶ビールや日本酒を機内で飲むこと自体は基本的に認められています。エコノミークラスではアルコールの提供が有料または対象外になる便もあるため、コストを抑えたい方が事前に自分で購入しておくケースも珍しくありません。
ただし、周囲の乗客への配慮は欠かせません。においが強いお酒や、大きな音を立てて缶を開けるような行為は控えたほうがよいでしょう。飲みすぎて体調を崩してしまっては、せっかくの出張や旅行も台無しになってしまいます。
LCCは対応が航空会社ごとに分かれる
LCC各社になると、対応はまちまちです。持ち込み自体は認めていても、機内での飲酒については禁止としている会社もあれば、飲食物の持ち込みと飲酒の両方を許可している会社もあります。
したがって、LCCを利用する予定がある場合は、搭乗前に必ず公式サイトの手荷物ルールを確認しておくことをおすすめします。せっかく買ったお酒を機内で飲めずに持ち帰るだけ、という結果になっては少しもったいないですよね。
出張でよく使う航空会社ごとの対応

私自身、出張ではJAL、ANA、スカイマーク、スターフライヤー、ソラシドエア、AIR DOあたりをよく利用します。ここでは、こうした主要航空会社のお酒に関するルールの共通点と、確認しておきたいポイントを整理してお伝えします。
JAL・ANAのルールと共通点
JALとANAは、いずれもアルコール度数24%以下なら持ち込み量に制限なし、24%超70%以下は5リットルまで、70%超は持ち込み・預け荷物ともに不可という、国の基準に沿った同じ枠組みを採用しています(出典:JAL「国内線 制限のあるお手荷物」)。瓶入りのお酒は座席下への収納が案内されている点も共通です。
スカイマークやAIR DOなどの対応
スカイマークやAIR DOといった中堅の国内線専業の航空会社も、基本的にはJAL・ANAと同じ度数区分のルールを踏襲しています。大きく異なるルールを設けているわけではないので、度数と量さえ守っていれば大きな問題は起こりにくいです。
ただし、機内での飲酒可否や、預け荷物の梱包に関する細かな案内は会社ごとに表現が異なることがあるため、出発前に一度公式サイトのFAQを確認しておくと安心です。
スターフライヤー・ソラシドエアの取り扱い
スターフライヤーやソラシドエアも、度数24%以下は制限なし、24〜70%は5リットルまでという基準を採用しています。ソラシドエアは瓶製品について「壊れやすいため機内へお持ち込みを」と明確に案内しており、座席下への収納をすすめています。
| アルコール度数 | 持ち込み・預け入れの可否 |
|---|---|
| 24%以下 | 量の制限なし |
| 24%超〜70%以下 | 1人あたり合計5リットルまで |
| 70%超 | 持ち込み・預け入れともに不可 |
この基準はJAL、ANA、スカイマーク、スターフライヤー、ソラシドエア、AIR DOなど国内の主要航空会社でおおむね共通しています。ただし細かな案内文言は会社によって異なるため、最新情報は搭乗予定の航空会社の公式サイトで確認するようにしてください。
お酒を安全に持ち運ぶコツ

ルールを守っていても、持ち運び方が雑だと瓶が割れたり、においが漏れたりしてしまいます。ここでは実際に出張でお酒を持ち帰る際に意識している工夫を紹介します。
割れ物用のボトルケースを活用する
日本酒やワインの瓶を頻繁に持ち帰る方には、専用の割れ物用ボトルケースを1本用意しておくことをおすすめします。クッション素材でボトル全体を包み込む形状のものが多く、スーツケースの中でも縦置きしやすいので、荷物全体の収まりもよくなります。
私も一升瓶を買って帰るときは専用ケースに入れるようにしていて、それ以来、瓶が割れる心配をせずに済んでいます。旅先で見つけた地酒を安心して持ち帰れるようになったのは、地味に大きな変化でした。
スーツケースへの梱包の工夫
預け荷物としてお酒を入れる場合は、タオルや衣類でボトル1本1本を包み、さらにビニール袋に入れておくと、万が一割れてしまっても他の荷物への被害を最小限に抑えられます。トラベル用の圧縮収納ポーチを併用すれば、衣類とお酒を分けて詰められるので、においや液漏れの不安もかなり軽減されます。
足元に置く荷物の選び方については、こちらの記事「飛行機で足元に荷物を置くコツ!快適移動を叶える基本ルール」でも触れているので、あわせて参考にしてみてください。
お土産で酒を買うときに気をつけたいこと

最後に、出張や旅行のお土産としてお酒を買う場面で、意外と見落としがちなポイントをまとめておきます。
ワインや一升瓶のような大きな容器の場合
ワインボトルや日本酒の一升瓶は、度数こそ24%以下でも重量があるため、手荷物の重量制限に引っかかってしまうことがあります。特にLCCは手荷物の重量上限が厳しめに設定されている会社が多いので、瓶の本数が増えるほど注意が必要です。
お土産の紙袋との組み合わせで荷物がかさばりやすい方は、こちらの記事飛行機の手荷物でお土産の紙袋はどうする?も参考にしてみてください。
空港や機内販売で買った酒の扱い
保安検査後の売店や機内販売で購入したお酒についても、度数区分のルール自体は同じです。ただし、購入した時点ですでに保安検査を通過しているため、そのまま機内に持ち込めるケースがほとんどで、検査場での申告に悩む場面は少なくなります。
◆moveのワンポイントアドバイス
保安検査前にコンビニなどでお酒を買う場合は、レシートをすぐに出せるように取っておくと、検査官から購入場所を聞かれた際にスムーズに答えられます。ちょっとした準備ですが、検査の待ち時間を短くするコツだと感じています。
飛行機国内線のお酒に関するよくある質問(FAQ)
Q1. 国内線に缶ビールを何本まで持ち込めますか?
A. 一般的な缶ビールはアルコール度数が24%以下にあたるため、国内線であれば本数の制限なく持ち込むことができます。ただし手荷物全体の重量やサイズには航空会社ごとの上限があるので、その点は別途確認しておくと安心です。
Q2. 日本酒の一升瓶をそのまま持ち込むことはできますか?
A. アルコール度数が24%以下の一般的な日本酒であれば、一升瓶のまま持ち込むことができます。ただし瓶は割れやすいため、機内に持ち込んで座席下に置くか、預け荷物にする場合はタオルなどで厳重に梱包することをおすすめします。
Q3. 度数の高いウイスキーは何本まで持ち込めますか?
A. アルコール度数が24%を超え70%以下のウイスキーなどは、機内持ち込みと預け荷物を合わせて1人あたり5リットルまでとされています。度数と容量をラベルで確認したうえで、上限に収まるように準備してください。
Q4. 持ち込んだお酒を機内で飲んでも大丈夫ですか?
A. JALやANAなどのフルサービスキャリアでは基本的に問題ありませんが、LCCは会社によって対応が分かれます。搭乗予定の航空会社の公式サイトで、飲酒に関する案内を事前に確認しておくと安心です。
Q5. 空港の免税店ではなく市中の酒屋で買ったお酒でも持ち込めますか?
A. 購入場所にかかわらず、市販の容器に入った未開封のお酒であれば、度数の区分に沿って持ち込むことができます。国内線では免税店で購入したかどうかによる特別な優遇はないため、通常の度数ルールに従えば大丈夫です。
まとめ
国内線のお酒持ち込みルールは、突き詰めるとアルコール度数がポイントになります。24%以下なら制限なし、24%超70%以下は5リットルまで、70%を超えるものは持ち込み・預け入れともに不可という基準さえ押さえておけば、缶ビールや日本酒、ワインを持ち帰る場面で困ることはほとんどありません。
- 度数24%以下の酒類は量の制限なく持ち込める
- 度数24〜70%は機内持ち込みと預け荷物を合わせて5リットルまで
- 瓶入りのお酒は機内持ち込みで座席下に置くのが安心
- 機内での飲酒可否は航空会社によって対応が分かれる
出張帰りのお土産選びでも、旅先での一本でも、度数と容器さえ確認しておけば安心して空港に向かえます。次の搭乗前に、ぜひこの記事を思い出してもらえたらうれしいです。

